鬱、無職、窓辺にて。

現在はただの窓辺です

自殺を止めて称賛されるのは嬉しいことか

自殺者を止めて表彰、称賛されている図がとても嫌いだ。

newspicks.com

たとえばこの記事だがなぜここに映る人たちはこんなにニコニコ笑っているのか。(現在、記事は削除されている)

「当たり前のことをしただけ」
「命を救えて嬉しい」
「勇気あるヒーロー」
当事者の不在。本当に気持ち悪い。

生きていればきっと良いことがある、は良いことがあった人間のセリフでしかない。
私はこの世の中に人間に向いてない人もいると思っている。
何をしても苦しくなってしまう、みなが普通に過ごすこの世界の何もかもが地獄にしか見えない人。
環境が変われば、考え方が変われば、社会が変われば、誰かに出会えば、抜け出せるのかもしれないがそれはどこからか奇跡がやってくるか自分の力で踏み出すしかない。

その踏み出すっていうのも、普通の人がやる何百倍もしんどいことがある。
少し足をあげれば越えられるような段差が、自分の背より何倍も高い壁に見える人がいる。
どうしようもない境遇でひとかけらの希望もなくギリギリで生きてきてやっと振り絞った勇気の結果がその行動だったのかもしれない。
自分を解放してあげられる唯一の道だったのかもしれない。

「そんなことしちゃだめだ」と地獄で生き続けることを強制した他人が「そんなこと」以外でその人が救われる道を提案できるか。その人の後の人生をより良いものにできるという確信があるか。責任が持てるか。
それが不可能なら、目の前で人が死ぬという事実に耐えられない自分のための発言に過ぎないのではないか。

 

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1年前に下書きのまま置いてあった文章を少し直した。
こんなことを書いたけど苦しみにはほぼ原因があるし、若い人の自死の報道はとても胸が痛くなる。もし近しい人が自ら命を絶てば、自分に何かできることはなかったのかと考えるだろう。
ただ、亡くなったあとに「相談してほしかった」と思うことは、自分に話してくれさえすればあなたの人生を改善してあげられたという慢心に近いものがある気がする。

これは瀬谷駅のホームから飛び込む動画をtwitterに上げた女の子の絵。とても頭に残ってしまって半年前に描いたものです。

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いやでもやっぱりしんどいよな
今また色々調べ直して辛くなりました
どうにかならなかったのかなって思っちゃうよな
それはそれ、これはこれなんだよ

そして私は今こんなことを書いてるけど1時間後にはご飯何食べようかと考えるしアニメの続きを見るんだよ
そんなもんなんだよな

運動以外解決方法ないかも

普段の生活に支障はなくなったが、どうしても何をしてても集中力が続かない。頑張れない。
何もしたくない時間が1日の中にかなりある。
(これをやりたいという気持ちはある→実際に行動することを考えるとひどく億劫になる)

1つだけ外部からの強制によって継続できてることがあって、
そこから分かったけどもう自分は何か理由を作って強制させないとどうにもならん。
あと自律神経関連の情報を探ってた時にふと、もう運動以外解決方法ないんじゃないかって思った。
いや分かってたけど。運動が大事なことは。
ずっと分かってたけど運動自体億劫だから知らないふりしてました。

というわけでまず生活習慣を整えようってことで
sleep townというアプリを入れてみた。
こういう自分管理系ツール好きじゃないんだけどもう手がないんだ。
設定した時間に就寝・起床できたら家が建ち、継続していくと街がどんどん大きくなる、時間通りにできないと建物がぶっ壊れるというもの
ちなみに始めて2日目の朝にぶっ壊れた。
でも案外「寝なきゃ」「起きなきゃ」って思えてるので効果ある。
今4日目?くらい

次にスクリーンタイム。
これはアプリの使用時間を制限するアプリ。
こういうのも嫌いなんだよ。
でもtwitterが無限時間吸い取り装置なので制限をかけてみた。
設定した使用時間超えると警告が出る。
まぁまぁ抑制効果ある、けど"15分後に再通知"ボタンをたまに押してしまう。
pcで見ちゃうのは自力でなんとかしよう。

そしてなんと昨日からランニングを始めてみた。
とりあえず2日続いた。すごい。すごくえらい。
といっても近くの公園まで走って少しストレッチして帰る程度だけど、とんでもない成長。えらすぎるので今ブログに書いてる。
本当に少しの距離なんで運動と呼べるのか微妙だけど大きな一歩だ。
久々に身につけたスポーツTシャツからカビの良い香りがした。

筋トレも始められたらいいな。
あと40分以内に寝ないとマイスイートタウンが崩壊してしまうので早く風呂に入ろう。

狩猟とワイン

なんでかよく分からんけど狩猟への興味がずっとある。
2年前東京にいた時幡野広志さん(写真家,狩猟家)の展示に行った。その展示会場で適当に手に取ってパラパラ読んだ本。
たしか、山にこもって自給自足で生きてみたよ体験記みたいな内容で、それがきっかけだった気がする。
面白かったのに著者もタイトルも思い出せん。

ちなみに展示自体は特に感想なしでした。
当時は絶賛鬱で感情が死んでたのでしょうがない。
でも入口に貼られてた「写真と狩猟は似ていてどちらもshootingという言葉で表現できるが、本質としては真逆であり...」という文章は良かった。

次にゴールデンカムイ
勧めてくれた友達は読んでると色々食べてみたくなるよ~と言ってたけど私は狩って捌いてみたいな...という欲求が湧きあがってしまった。
ゴールデンカムイはとても面白いです。

最後が極夜行。
年越しテントで読んでた本です。
この本は狩猟の話もたくさん出てきます。

道中様々なハプニングがあり食糧が足りなくなる著者と相棒の犬。獲物も全く現れない。
自分の食糧を犬に分ければ自分が生きて帰れない、犬を食べて生き延びても犬無しじゃ旅は続けられない...
などなど、普通市民我々が絶対に体験し得ない話が書かれていてとてーも刺激的です。
今少しページめくってたら読み返したくなったので意外とお気に入り本になったようだ。

極夜行を読み終わって狩猟本気で気になり始め、ぐぐってみるとこまで来ました。
その感想↓

  • そうだろうと思ってたけど諸々金かかるな
  • 鹿ってそんなに害獣扱いされてたのか
  • 猟師の誤射で職員死亡...
  • 若者少ないみたいだから教えてもらいやすそう
  • 末尾にすぐ「ガール」と「女子」をつけるのやめろ
  • 「○○ガール」「○○女子」とかいう単語を使った記事のダサさ
  • 「男のインテリア」みたいな記事もクソダサい

どっちかというと狩る行為そのものより自分で狩ったものを自分で捌くことへの関心が大きいかもしれない。
自分で狩って捌いた肉が冷凍庫にあるとかいいなぁ...。
今思い出した。ゴールデンカムイの影響でアイヌ民族に興味を持って関連の本を少しだけ読んだのですがそれも関係してるかも。アイヌは狩猟民族なのでどんな本を読んでも絶対に狩猟の話が出てくる。

まぁ調べてみるとこまで来たけど行動に移すのはずっと先の話かな。


話は変わってamazonプライムDr.STONEが目に止まり2話まで見ましたが、
ワインってそんな簡単に作れるんだね?!??!

葡萄を潰して放置するだけ...

超簡単じゃん...すごい...びっくり...

でも個人でお酒を作るのは違法なようです。

あらまぁ... それは絶対に作ってはいけないね...

ふーん...

へえー...

 


...さてブドウでも買いに行くか

自転車解禁

秋ぶりの自転車。
リサイクルショップに行ったらいいサイズの衣装ケース×3とスチールラックが見つかったので購入。
全部で2500円くらい。
ここは引越時に170L冷蔵庫と洗濯機を合わせて2万強でゲットできたお店なので気に入ってる。
商品が雑に置いてあるリサイクルショップは推せる。

そんで近くにあったタイムズのステーションで車借りて家まで運んだ。
カーシェア、便利すぎる。
学生の頃は親の車を頻繁に借りてたけど、運転があんまり好きじゃなくしかも鬱の時に事故ったので極力乗りたくない。
維持費も駐車場代も高すぎなので欲しいとも思わない。
でも持ってたらなーと思うことはたまにあるのでカーシェアは本当に便利だよ。頼れる知人のいないソロプレーヤーには大変ありがてえ。
あとはステーションが家の横にできてくれれば...。

今日はなんだかすごく働いた気分。
大きな肉を焼いてその下に野菜まで敷いちゃったもんな。

BTCあともう少しだけ下がってくれ

本当に集中力がない。
いや集中というより没頭と言った方が正しいかも。没頭できない。
没頭できないし取りかかれない。

元々それなりに行動力はあった気がするけど、
なんだろうね体の原動機がすごく遠くにある感じがするよ。
運転席のドア開けてからエンジンの鍵穴までめっちゃ遠いみたいな。
あぁ今どきの車はengine startボタンでしたね...。
これはどうすればいいんだろうな。

多分私にとってtwitterはかなり害悪。
(少し前の記事で脱twitter宣言したような)
でもtwitterが私の情報源なんだよな。
ニュースとか読みたい本とか、あとイベント系も。
だから完全にやめるわけにいかない。
もっと自分を律したい。
思い立ったが吉日、が理想なんだけど。
今じゃなくていいや...( ˘ω˘ )スヤァ  がデフォになってしまったよ。

眠くなってきた。
ブログの半端な下書き10個くらいある。

先日実家に帰ってたんだけど、実家だと朝ちゃんと起きられる。
これもなんでなんだろう。
自分の部屋だとアラームが鳴っても眠くて眠くてとても起きられない。
眠りの質の問題じゃなさそうなんだけどな。
もしかして一日の質かな。
やっぱり運動が必要なのか。

最近ついに街から雪がなくなり始めました。
冬が終わるのはさみしいね。

3連勤以上は病む

ずっと乗り越えないといけないと思っていた母への手紙を今日終わらせてほっとした。
鬱のことは言わずともなんとなく察してくれていたし、引っ越しやらなんやら沢山支援してもらった。
書こう書こうと1年前から思ってたんだけど、まだその頃は考えただけで涙が出てしまって(自分の過去を振り返らないといけないから)、
でもそういうこともなく、心もしんどくならずに無事書き上げられました。
できるようになる日というのはくるもんだな。
先延ばし後回しは悪いことじゃない。

いやでも取り掛かるまでがかなり嫌で先週は数日寝込んだ。
3日間ほど布団から出られず眠りまくって気分も最悪だった。もはや記憶がない。ナマコに変態したかと思った。
この日までにこれをしなくてはならない、という何かがあるとすごく気が重くなって辛い。

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画像元:  れのみ🍙BOOTHで同人誌販売中🍤 (@onorenomi) | Twitter


話は変わりますが、
3連勤を越えるおしごとは本当に病むね。
といってもほぼ本読んでるだけなんだけど、何が嫌かって
〇時までに起きて、準備をして、〇時には家を出ないといけない
これ、これが嫌。
特に〇時までに起きる、が無理。(自分で決めた用事や遊びは除く)
しかも人によってはめちゃくちゃ早く起きないといけなかったり、メイクや髪に時間をかけたりするでしょう。それを5日連続、そして毎週。いやはやすごすぎる。
私は週3のam10時起きでも無理だよ。
てか仕事のために起きてるんだからタイムカードはベッドの横に設置するべきだよな。
最近連勤に加えて週3もだるいなと思い始めてきたので日数減らしてもらうことにした…。
いんたーねっつのお仕事もあるので生活は大丈夫です…。

大手企業に勤めている友達がいて、
その子はその仕事が好きというわけでもなくどうでもいいなと思いながら働いてるらしく、
「転職はせずこのまま端っこでヒッソリやってく方が賢いという結論が出た」と言っていた。
給料も待遇もおそらくいいんだと思うけど不思議だ。
よく分からん安泰とやらのために、週5日×10h近くの時間を、どうでもいいと思ってる誰かに捧げられる精神が分からない。

でも私も他の人からは哀れなフリーターだと思われてそうだし、彼女も実際は色々考えてるのかもしれないし...偉そうなこと言えないんですけどね…ブログだしそんなこと気にしなくていいか...。
でもやっぱり2泊以上の外出が簡単にできない人生って冷静〜〜に考えて狂ってるよな。監獄じゃん。絶対無理だ。


こういう労働システムは子持ちにとってすごくいいよね。
時給がいくらなのかは知らないが。

うまく話したい

会話~~~~~~

会話ができない

自分の思ってること言いたいことを言葉として発する方法を忘れてしまった気がする
いつもふるえるハムスターみたいな反応になってしまう
多分大人しくて物静かな子だと思われている

数年前までは陽気ポジティブ人間だったので決してコミュニケーションのやり方が分からないわけではなく、
ここでこういうこと言うのが好ましいな、話が続くだろうな、こういう反応すれば盛り上がるな、みたいなことは頭では分かる
だが口から出てこない
喉の上の方で言葉がきゅっと止まってしまう感じ
出せたとしてもとても下手くそな文章になっている

職場ではできるだけ話したくないので、何か聞かれてもめちゃくちゃ曖昧な返事するか嘘をついている
かれこれ何度「そうですね」「普通です」「特に...」と言ったか分からない
中身のある返事をすると会話が続いてしまうのでそれが嫌

たとえば前に「お正月はなんかした?」と聞かれ、
「山頂でテント張って年越しましたよ」と言えばいいんだけど口からは「特に何も...」と出る
会話が広がることを避けてしまう
意識的でもあり無意識でもある

別にそこの人たちが嫌いなわけじゃない
会話が自分のターンであることに途中で耐えられなくなる
愛想笑いも気持ち悪い

まぁ職場はこれでいい
でもこれでよくないコミュニティが1つある
こっちではうまく話したいと思っているけどそれでも全然できない
自分の情報、素性を明け渡さない癖みたいなものがついてしまった
なんなんだそれは...

昔はもっと話したいことをスラスラ話せていたのにな
鬱になって内向的な性格に変わったことは自覚しているけど、会話がうまくできないこの状況が性格の変化からきているのか(=そういう自分になってしまった)、心の状態からきているのか(=次第に改善される見込みあり)どっちなんだろう
家族とかの前では今までと変わらず話せるんだけどな

前回の投稿で左ケツと左手を強打したと書きましたが、その数日後またしても転び左モモと左肩を負傷しました
左半身が冬に殺されてしまう

プリキュアは至高、宇宙の宝

twitterでこれ以上時間を無駄にしないことをここに誓う...

気づいたら時間が過ぎている...

フルタイムで働いてる人ってまじでどんな生活してるんだ

週5日朝から晩まで働いて、ご飯食べてお風呂入って、SNSして飲み会行って、そんで空いた時間や休日に趣味やら副業やらってどんだけハードな生活なの おふとんと戯れる時間がないじゃないか
しかも家族がいるとそこに育児やそれなりの家事がプラスされるってもはや想像できん

休みなく色んなことできてすごい 羨ましい
そんなに自分をコントロールできない
でももっと頑張りたい

 

・最近の出来事

焼肉屋で食べたヒグマが美味かった
マルルクのアクリルパネルを買ったら幸せになれた  俺のマルルク...
スタプリの最終回が良すぎて深いロスに陥った
美容院行くとき凍った道路でこけて左ケツと左手を強打した
メルカリで購入者とめちゃくちゃ喧嘩した
卵が爆発してキッチンと私の上半身がタマゴまみれになった(数時間前)


たまご
卵許さん

年を越した

山で年越しテント泊をしてきた。
持っているザックに全然荷物が入らず朝になって諦めるか迷ったが、干し肉とおでんまで仕込んでどこにも出ずに過ごす気かと己に活を入れ気合で出発。
シュラフは適当な袋に入れて手で持って登ることにした。

山といっても頂上まで2時間もかからず、観光&ハイキングスポットでもあるので道も山頂も綺麗に整備されている。

チェーンスパイクを買ったので雪道を歩くの楽しみにしていたが、今年はスキー場もオープンできないほど雪が少ないようで、さらに前日の雨もあってうっすらとしか積もっていなかった。

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夕方に登ったので空が赤くて綺麗。
晦日でもトレーニングで走ってる人が多くいた。
荷物のせいで片手が塞がっていたが、ゆるやかなコースだったので何の問題もなく進むことができた。

頂上にはロープウェイで来る観光者のための施設に加えて登山者のための休憩所まで併設されていて驚いた。トイレや更衣室、椅子や机のちょっとしたスペースまであってしかも24時間使えると…凄い。

人がいなくなってからいそいそとテントの準備を始める...
誰にも見つからないような隅で張ろうかと思ったが、寒そうだったので建物の隣に張った。ナイトハイクで来ていた人達に「うわテント持ってきてる人いる...」などと遠くから呟かれた。
街中の山だし同じことをやってる人は毎年たくさんいるんじゃないかと思っていたが意外にも私だけだった。

 

 

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こんばんは!キュアハートだよ!ここでご飯の時間!
じゃじゃーん!!
これはセイコーマートで買ったモツのトマトハーブ煮込み!
セコマの冷凍つまみは世界一!
特別な日はエールビール飲んでいいってばっちゃが言ってた!!!

 

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うわ~~!!おでんだ~美味しそう~~
え!?お家で作って持ってきたの!?
偉すぎるよ~~

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ひゃあ~~夜景すっごいね~~~!!
もしかしてこの煌めき、「かいしゃいん」って人達が作ってるの…?
まさかそんなわけないよね…?大晦日だもんね?ね?...え??




この日の気温は氷点下10℃。
寒さに耐えられるか不安だったが、家にあるもこもこ服を総動員させなんとか乗り越えた。だが手袋は1枚しか用意してなかったので手がかなり辛かった。カイロがあると良さそう。
夜はたくさん雪が降り0時頃には街は雲で隠れてしまっていたが、遠くで打ち上げられた祝いの花火が見えてなかなか良い年越しだったと思う。

テントの中では他のおつまみやら干し肉(仮)やらを食べながらずっと本を読んで過ごした。
角幡唯介さんの「極夜行」という極夜探検記。
暗闇の支配する世界を歩き続けた先で太陽を目にした時人は何を思うか、というのが大テーマとしてあり、
テクノロジーの発達で地理的未知というものがほぼなくなった現代に人間界のシステムの外側に身を置くことで根源的未知の探検を目指す。

 月の光と、それらに照らされて闇夜に白くぼわーっと浮かび上がっている幻想的な光景の中を歩きながら、私は完全に宇宙空間を探検しているような感覚に陥った。
 音もなかった。風もなかった。光もわずかしかなかった。そこにあるのは私と氷と星と月。あとは犬。逃げ場のない状況のなかにいるせいで、私は宇宙そのものである周囲の風景のなかに組み込まれ、溶け込み、一体化していた。月、星、闇、風、氷、犬、周囲の要素ひとつひとつが私の命運をにぎっており、私と見えない糸でつながっていた。
 風景が美しく見えるのは、私が単なる観光客としてこの場にいるからではなく、生きようとする一人の人間としてそこにいるからだった。闇や星や月は見た目の美しい鑑賞物としてではなく、私と本質的な関係をもつ物体や現象として、そこにあった。私は天体をよすがに旅をし、闇は私を支配する。私はこれらの要素と相互に機能しあう環世界の中に完全に入り込んでいるわけだった。

ここを読んだとき、思わずこちらもふわーっとした気持ちになりどんな世界なんだろうと想像した。

旅の序盤で六分儀を無くして道中で迷い、身体感覚やコンパスも信じることができなくなった著者。

 不安に耐えられなくなった私はまた北極星を見上げた。そして針路が正しいことを確認した。不安に駆られては北極星を見上げ、右手を上げ下ろし、また立ち止まっては星を見上げ・・・ということを何度も何度もくりかえした。このとき北極星は私にとっての神と化していた。天空の神として私が正しい方向に歩んでいることを啓示し、そして私はその啓示を受け取り安堵していた。それは見上げるというより、実質的には崇めるという行為に属しているといっても過言ではなかった。(中略)
 極夜の闇の中で私は己を捨て、星だけを信じなければならない状況になっていた。もしかしたら私はこのとき信仰というものの原初的形態を経験していたのかもしれない。

引用元: 角幡唯介  『極夜行』

 
犬1匹連れての旅だったので犬の話も多くて面白かった。
にしても氷点下30度を下回るような環境でも人間って毎日何時間も歩いて生きていけるんだな。人間社会はどんどん発展しているけど個体としての人間というのは退化してるような気がしてならない。 
そしてテントの中で本読むっていいな...

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帰りはさくっとロープウェイ。早朝からたくさんの人が来ていた。生憎の天気で初日の出は見れなかったが、ロープウェイから見る真っ白な景色もとても綺麗だった。

あ、写真はケーブルカーです
楽しかったな
おわり

年を越す

年越し計画のために公園でテントの確認をしてきました。

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そういえば一人でたてたことがなくちょっと苦戦した。
目立たないように端の方でひっそりとやってたんだけど、一人の少年が少し離れた場所にずっといて、たまに隣の大きな木の写真を撮っていて、
もしかしたらお前のテントが写真の邪魔だと思われていたかもしれない...少年すまん。
そしてエアマットを買ったのでそれも試しに。

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ふわふわ
エアマット初めて使うからいいのか悪いのかよく分からない。

持ってる装備はテント含め全然冬対応じゃないので割と心配。
特にシュラフは快適温度が6℃で下限温度が1℃...確実に-5℃以下なんだけど果たして眠れるだろうか...耐寒合宿だ怖い...

ご飯を何にするかめちゃくちゃ迷ってる。
今の候補はおでん...かな。あと何にしよう。
ジャンバラヤとかパエリア的なのもいいなと思ってるんだけどどうだろうな。ていうかこの2つって何が違うんだろう。

行動食(おやつ)は仕込みました!!

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漬けた肉!!を干す!!
といっても時間がなかったので手っ取り早く脱水シートを使って冷蔵庫へ。
脱水シート凄すぎて初めて干し肉トライした時たまげた。化学。
次はベランダでちゃんと干してみようと思います。